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第7話:在宅医療/訪問診療クリニック開業に必要な手順とは

第7話:在宅医療/訪問診療クリニック開業に必要な手順とは

赤井 角:皆さんこんにちは。Dr.カンの「在宅医療/訪問診療クリニック開業記」では、これまで「知っておきたい経営キーワード編」をお送りしてきました。キャッシュベースや単月黒字、累積黒字など、クリニックの経営では知らないと大変なことになるキーワードについて解説してあります。また、在宅医療/訪問診療の領域を「ブルー・オーシャン戦略」の視点で俯瞰した記事もありますので、まだ読んでいない方はこの機会にぜひご一読くださいね。

Dr.カン:ただいまー。

赤井 角:あ、院長お帰りなさい。今回から「在宅医療/訪問診療クリニックの開業編」になりますのでよろしくお願いします。

Dr.カン:そうでしたね。どこからお話ししますかね。

赤井 角:院長は東京の企業にお勤めだったんですよね?どなたからかクリニックを引き継いだんですか?

「コネなし、土地勘なし」からのド新規開業

Dr.カン:いや-、継承ではなく、まったくの新規開業です。名古屋は地元ですが10年以上離れて暮らしていたので、事実上「コネなし、土地勘なし」でした。しかも3年間実臨床から遠ざかっていた(でも、東京での仕事は、スーパー臨床医と一緒に教材を作っていたので臨床のお勉強はしていたんですけどね)という……(失笑)。その前は在宅医療をやっていましたが、かなりのハンデをおいながらの開業でしたね。

赤井 角:それはそれは。準備に時間がかかったことでしょうね。

Dr.カン:それがね、開業を決断したのが2011年12月末です。2012年の4月に開業したので実質3ヶ月ほどでした。

赤井 角:そんなに簡単に開業できるもんなんですか?コンサルタントにお願いせずに自力で準備したんですよね?

Dr.カン:一般的には1年くらい準備に時間をかけるようです。周りの先生たちから心配されましたが、どうにか自力でやり遂げました。ずいぶんと忙しい生活を送ったもんです。そのお陰で、開業日はフラフラでした。

赤井 角:へー、それは大変でしたね。開業を決断したときには何から手をつけたんですか?

Dr.カン:まずは、ざっくりとした流れをあげてみましょうか。

(1)お金の準備
(2)開業場所の選定
(3)オフィス探し
(4)オフィスの内装工事
(5)オフィス家具・備品購入
(6)申請
(7)スタッフ採用

まあ、細かいことをあげるときりがないので、このくらいで。特に申請は大変でしたね、書類との格闘でした。ちなみに開業時のスケジュールはこんな感じでしたよ。

2012年1月半ば
週末を利用して、名古屋に戻り開業準備開始
2月4日
事務所契約、往診車契約
2月15日
診療所開設届受理
2月27日
後方支援病院決定
3月11日
就職情報誌で職員募集
3月28日
保険医療機関指定、事務職員4名決定
4月4日
在宅療養支援診療所受理、在宅時医学総合管理料受理、特定施設入居時等医学総合管理料受理、在宅がん医療総合管理料受理、明細書発行体制加算受理、夜間・早朝等加算受理
4月6日
麻薬施用者免許申請、生活保護自立支援申請
4月16日
外来診察室、洗い場完成
4月17日
開業

赤井 角:洗い場が完成したのは、開業の前日ですか!かなりタイトなスケジュールでしたね。

Dr.カン:当時は東京に住んでいたからね。ぎりぎりまで仕事していたので、気軽に名古屋に通えないし、かなりバタバタでしたよ、開業当日に聴診器が届いたくらいです(失笑)。次回は、まず手をつけた(1)お金の準備から説明していきましょう。

赤井 角:楽しみですね、よろしくお願いします!

第7話のまとめのヒトコト
「在宅医療開業は、自力でも3ヶ月の準備で可能!」
 

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