
従来の「事故を知らせる」見守りシステムとは発想が異なる高齢者向けの健康管理システムがリリースされたようです。その名は「ライフリズムナビ」。生活環境情報とともにトイレ回数や睡眠時間など生体情報(ライフリズム)を自動記録することにより、「リスクを医学的観点から把握し、事故を未然に防ぐ」そうです。
プレスリリースに記載された機能を見ると。
・熱中症防止機能
室内の温度を監視し、高温時にはエアコンを自動運転することで、熱中症や脱水症を未然に防ぎます。
・トイレ内見守り機能
トイレの使用有無を感知し、使用時間や回数を自動記録。使用が長時間に及ぶとアラートを発信します。
・就寝状態見守り機能
マットレスの下に敷くセンサーで高齢者の在床/離床を感知し、記録します。
長時間の在床や離床時にアラートを発信します。またサーカディアンリズム(日内周期)のズレや睡眠時間の減少等の情報も把握できます。
・各種分析グラフ表示
各種センサーより送信されるデータで生体情報をグラフ化可能です。
なんだかスゴイですね。それよりも、管理画面の画像を見て驚きました!美しい!やはりシステムのインターフェイスはわかりやすさが大事ですよね。
ちなみに、「ライフリズムナビ」は、高齢者住宅の運営や、居宅介護支援・訪問介護事業を手掛ける株式会社プロパティ・ケアが展開する施設で有用性を実証した上で、今後、全国の高齢者施設に普及させていく予定とのことです。
また、大阪市立大学医学部疲労医学教室との提携により、自動記録された1ヶ月間のログデータを分析、起こりうる危険をより正確に把握しておくことが可能になるそうです(2014年夏ごろにサービス開始予定)。
システム好きとしては、とにかく触ってみたい…。
MEMO
・事故を知らせるのではなく、事故を未然に防ぐという発想。
・高齢者の感覚鈍化による熱中症や脱水症状、長時間在床などを察知することができる。
Good Point
・インターフェイスにもこだわっている!ユーザーフレンドリー。※実際に使用してませんので、あくまでプレスリリースに添付された画像への意見です。
リンク
生体情報を手掛かりに、お年寄りの事故を未然に防ぐ高齢者施設向けシステム 「ライフリズムナビ」を「はっぴーらいふ奈良新大宮」に導入(2014.04.02)